2017年2月19日日曜日

201702118-19一ノ倉沢烏帽子大氷柱

2017年2月18日~19日
おかざき(M&C)、タカ(横浜蝸牛)、松木栄三郎(同人青鬼・OMC)

前日の春一番で半ば諦めていたものの行かない事には始まらないので一ノ倉出合へ。
出合でワカンを履き進む。膝下程度の新雪を歩くとデブリ帯に入り歩きづらい。テールリッジ手前で雪面が堅くなりアイゼンに履き替えワカンをデポ。デブリが流れた後で磨かれた雪面はしっかり蹴り込まないとアイゼンも刺さらない程。
烏帽子スラブを登りロープを出しシェルンドを越えテールリッジに上がる。テールリッジも所々ギャップが有り緊張する。

中央稜を回り込むと薄いガスの中、奥壁の真ん中に白い筋が繋がっている。登れる!

<1Pタカ 雪氷、ベルグラ、凍って無い草付きのMIX>
まともな支点は取れない。

<2P松木 同じくMIX>
これもまともな支点は取れず。

<3Pタカ 変チ横、ベルグラMIX>
かなり悪い。

<4Pおかざき わりと良い氷柱から雪壁>
ブルーアイスにスクリューとバイルが決まると幸せだが長くは続かず後半は雪壁

<5P松木 ひたすら雪氷>
完全にヘッ電登攀。
雪氷に効いてないスクリュー5本と残置リング1本で50m伸ばし、一ヶ所水っぽくまともな氷を見つけたので支点を作る。
アドレナリン出ました。

<フォローのタカを迎える>
氷はパンチしたら穴空く様なスカスカな雪氷。

6Pタカ 引き続き雪氷を行き灌木で終了。

下降は
5P終了点、5P途中のアラタネペア支点、3P終了点、2P終了点、1P終了点
だったかな。

取付きから少し下、安全な場所まで下りた所でAM1:00過ぎ。
暗闇のテールリッジを下るのは恐ろしいので雪洞を掘り夜明けを待つ。
ビバーク体制整ったのが3:00近く、明るくなって動き出したのが6:00過ぎ?
長い3時間だった。

テールリッジの下りは冬型が強まったため風強く辛かった。
まさか一ノ倉でゴーグルが欲しくなるとは思わずフードとメットの間の僅かな視界で進む。

支点の悪さは分かっていたので切れる所で刻んだ結果、大体トポ通り6Pで抜けました。
基本スクリューが効く様な氷は無いのでフック、イボイボが活躍。後はランナウト。絶対落ちられません。

なんか、今シーズン僕がやりたかったアイスクライミングとはちょっと違ったw(分かってたけど)。でもやりたい山には近付いた感じ。